・・・・・《教育方針》・・・・・
0歳から3歳までの知能の発達は、4歳から17歳までの知能の発達に匹敵すると言われています。
「氏より育ち」という言葉が示す通り、血筋や家柄よりも育った環境や教育が人格形成に大きく影響
するのです。
その為、nikoroでは環境設定にもこだわっていますが、知能を発達させ生きていく為に必要不可欠な人としての土台となる「心・体・五感」へのアプローチを最も重要視しています。
★心の土台作り(敏感期)
運動の敏感期
⇒自分の思い通りに自由自在に使いこなせるように調整するために、ありとあらゆる動きを全力投球する時期です。0~3歳では、「歩く」といった基本的な運動や、「もつ・なげる・はこぶ・おとす・めくる・ひっぱる・まわす・しめる・おす・やぶる・だす・のぼる」が代表的な運動の敏感期の時期に現れます。
例えば、テッシュペーパーを全部出してしまうといった様子を目にしたことはありませんか?
これは、子供がテッシュを必要としているのではなく、引っ張るときの感覚がたまらないのです。
このように、敏感期に対する知識がないと「単なるいたずら」として見過ごしてしまいますが、モンテッソーリ教育では「手」を使う必要性を強調しています。
秩序の敏感期
⇒1歳頃から3歳頃までに強く現れる奇妙なこだわりは、「秩序感」という特別な感受性です。
「いつもの場所・いつもの方向・いつもの順序」など、子供はいつも通りを望みます。
いつもと同じであることに安心し、知的活動(言語・数)がこれを手掛かりとして活発になる乳幼児期にはそのことを意識した環境整備が必要なのです。
モンテッソーリ教育では、秩序に守られた子供は、安定した人格を築くことができると考えています。
言語の敏感期
⇒誕生前から始まっている言語の敏感期は、あらゆる音やことばを吸収することから始まります。
吸収したことばの発音、話し方を真似て自分でも話せるようになるまでが、「話ことばの敏感期」です。
1歳の終わり頃から2歳代には短期間のうちに爆発的に単語が増える「単語への敏感期」があり、その後「文の敏感期」へと繋がっていきます。
モンテッソーリ教育では、「単語の敏感期」の頃には、「セガンの3段階」を用いてことばの数を増やしていくことを推奨しています。
感覚の敏感期
⇒子どもは、「見る・聴く・触る・嗅ぐ・味わう」などの感覚が、大人に比べてはるかに鋭いです。
「感覚の敏感期」は、一生に一度きりの感覚を磨いていく時です。優れた感性を持った人に成長する為には、まずは外の世界から感じとる感覚をこの時期に磨いておかなければなりません。
「感覚の敏感期」を伸ばすことで、この後に続く言語や数の知的好奇心が伸びていきます。
モンテッソーリ教育では、いくつかの敏感期の中でも「感覚の敏感期」が最も重要であると考えています。
★体の土台作り
粗大運動
⇒トランポリンや木馬を使った上下前後運動。
平均台や一輪車(運搬)を使ったバランス運動。
鉄棒や吊り輪を使ったぶら下がり運動。
トンネルを使ったハイハイ運動。
はしごを使った昇降運動。
★五感への働きかけ
(前庭感覚・固有感覚)
聴覚
⇒ 楽器の音色や音楽などで聴覚刺激。
触覚
⇒ 粘土・水などで触覚刺激。
味覚
⇒ 砂糖・塩・味噌・酢・醤油で味覚刺激。
嗅覚
⇒ スパイスの香りで嗅覚刺激。
視覚
⇒ 色板やアクアビーズ、絵本や図鑑などの美しい色彩のものと
クーゲルバーンなど玉や物の動きを見ることで視覚刺激。
前庭感覚
⇒ バランスボールやトランポリン、木馬などの揺れや高さや速度からの刺激。
固有感覚
⇒ はしご、縄跳び、球技、三輪車など全身や複数の部位からの刺激。